沼甘総長は、左手の薬指を独占したい



冗談っぽく、ニヒヒと笑った東条くん。

その笑顔が可愛くて。

素の表情をさらけ出してくれたような気がして。


「ありがとう」


私は素直にチケットを受け取った。




観覧車に先に乗り込んだのは東条くんで、座ったのは右側の奥。


私はどこに座るのが正解なんだろう?


わからなくて。

隣に座る勇気もなくて。


東条くんから一番遠い対角線。

入って左側の手前に腰をおろす。