凛と揺れる東条くんの瞳が、私の瞳を貫いてくる。
そんなハチミツみたいな甘い視線を注がれたら、心臓が溶かされちゃうのに。
「私も思ってたよ……」
「なんて?」
「もう少し……東条くんと一緒にいられたらなって……」
素直な思いを吐き出せたのは、このままバイバイは嫌だったから。
夜の遊園地を、東条くんと二人で歩く。
「ちょっと待ってて」
東条くんがいきなり駆けだした先は、観覧車の券売機。
チケットを2枚持って、私のところに戻ってきた。
「観覧車に乗るってこと?」
「嫌?」
「ううん、嫌とかじゃなくて。その逆で。……嬉しい……なって」
「お金払うとか言われたら、俺、キレるからな」



