沼甘総長は、左手の薬指を独占したい




えっ? 理由を聞かれた?

想定外だよ。

本心をさらけ出したら、東条くんに嫌われちゃいそうで怖いのに。


でも


「教えて」って言いそうな優しい顔で、東条くんに見つめられてるいし。

ここは勇気を出して、言ってしまえ。



「赤って……東条くんカラーって感じがするから……」


「それが理由?」


「……うん」


「ほんとに?」



「嫌……だった?」



そうだよね、嫌だったよね。

不快な思いをさせちゃったのなら、今すぐ帰ります。



「やばい。マジで無理」



はぁぁぁぁぁぁ~。

やっぱり、東条くんに嫌われちゃったかぁ。