「まぁ俺ももうこねぇと思うし,姉ちゃんにも黙っといてやるから,気にすんなよ」 「え,もう来ないの?!」 「はー?」 目を丸くした私を見て,意地悪く笑った高峯さん。 ガタンとイスを引いて,私に手を伸ばした。 「わっ」 わしゃわしゃと乱暴に頭を撫でられる。 恋を失ったからなのか,事故った時にロングだっからなのか。 割りとずっとボブを貫いている私の髪型。 余計な障害がないからか,より多くその手を感じた。 全く嫌じゃなくて,視線をあげることもないまま黙ってしまう。