チュンチュン…チュンチュン…
鳥の囀りで花は目を覚ます。
あれ⁉︎
いつの間にか寝てしまったらしい…背後に寝息を聞いてそっと寝返りする。
珍しく柊生がまだ隣に寝ていてフッと嬉しい気持ちになる。
結婚してからも毎朝のジョギングは欠かさず、暑い日も雨の日も休日だって必ず先に起きていたのに、柊君の寝顔なんてレアだ…。
そう思って花はしばらくぼぉーっと柊生の寝顔を見つめてしまう。
うん…?今何時⁉︎
バッと飛び起きて慌てる。
今日は休日じゃ無い!
豪雨だったけど今はどうなってるの⁉︎
そう思って急いでベッド近くのカーテンを開けようと身を乗り出す。と、突然ぎゅっと腰を抱かれてベッドに逆戻りする。
えっ⁉︎
と振り返るとニッコリ笑う柊生が、
「今日はまだ暴風警報が解除されていないから、保育園は休園だよ。」
「えっ?連絡が入ってたの⁉︎」
「ネットで調べた。河川の氾濫もあるから今日は何処にも行けない。一緒に引き篭りだ。」
えっ⁉︎それは…大変な事じゃないの?
花は心配で柊生の顔を覗くのに、当の本人は爽やかな笑顔…
「お、お仕事大丈夫なの?」
「ああ、新幹線も残念ながら運休だし、今日予定していた講演会も延期になったし、今日は一日ずっと花と一緒だ。だから、もう少しこのままで。」
全然残念そうに見えない柊生に抱きしめられて、布団の中に引き込まれる。
「ちょ、ちょっと、待って…ス、スマホチェックさせて、園から連絡が入ってると思うから。」
そう花が言うと、すかさず長い腕を伸ばして枕元の棚に置いてあったスマホをはいっ、と渡してくれる。
「あ、ありがとう…。」
花は急いでメールをチェックすると、柊生の言うように今日は休園との連絡が入っていた。こういう場合のマニュアル沿って園に返信をする。
「もういい?」
柊生は大人しく待っていたと言うように、サッと体勢を変えて花を組み敷く。
うん⁉︎な、なんだこの体勢は⁉︎
朝から何故、旦那様から見下ろされているんだろうと、花はポカンとしてしまう。
そんな花を可笑しそうに笑いながら、唇にチュッとリップ音をワザとさせてキスを落とした。
「ま、待って……朝だよ?」
花は咄嗟に考える。
昨夜致してからそのまま眠ってしまったし、かろうじてパジャマの上とパンツを履いただけの姿だ…。
それよりも何よりもあんなに汗をかいたのに、シャワーに入っていない事に気付く。
「ダ、ダメ私シャワーに入ってない!」
そう言ってこの場から逃れようと、柊生の胸を押してみる。
柊生は渋い顔をして、けれどびくともしないまま、花を見下ろし目を合わせたままでいる。
「柊君…。」
花は困って柊生の腕をトントン揺する。
「…分かった。じゃあ二者選択だ。
今すぐ抱かれるか、一緒に風呂に入るか、どっちにする?」
「えーー!そ、そんなの選べないよ…。」
困り顔で花が言う。
籍を入れて3年。
まだまだ初心でこういう行為に疎い花はドギマギしてしまう。
他の夫婦はどうか知らないけれど、3年経っても変わらず激甘な旦那様は、まだまだ新婚と言って良いくらい愛してくれている。
ただ、恋愛に疎い花にとっては上級者の旦那様の気持ちを汲む事が出来ず、いつも翻弄され戸惑ってしまう。
「花、どっちにする?」
考え込む花に痺れを切らして再度問われる。
「えっと…お風呂で…。」
戸惑いながら小さく伝える。
鳥の囀りで花は目を覚ます。
あれ⁉︎
いつの間にか寝てしまったらしい…背後に寝息を聞いてそっと寝返りする。
珍しく柊生がまだ隣に寝ていてフッと嬉しい気持ちになる。
結婚してからも毎朝のジョギングは欠かさず、暑い日も雨の日も休日だって必ず先に起きていたのに、柊君の寝顔なんてレアだ…。
そう思って花はしばらくぼぉーっと柊生の寝顔を見つめてしまう。
うん…?今何時⁉︎
バッと飛び起きて慌てる。
今日は休日じゃ無い!
豪雨だったけど今はどうなってるの⁉︎
そう思って急いでベッド近くのカーテンを開けようと身を乗り出す。と、突然ぎゅっと腰を抱かれてベッドに逆戻りする。
えっ⁉︎
と振り返るとニッコリ笑う柊生が、
「今日はまだ暴風警報が解除されていないから、保育園は休園だよ。」
「えっ?連絡が入ってたの⁉︎」
「ネットで調べた。河川の氾濫もあるから今日は何処にも行けない。一緒に引き篭りだ。」
えっ⁉︎それは…大変な事じゃないの?
花は心配で柊生の顔を覗くのに、当の本人は爽やかな笑顔…
「お、お仕事大丈夫なの?」
「ああ、新幹線も残念ながら運休だし、今日予定していた講演会も延期になったし、今日は一日ずっと花と一緒だ。だから、もう少しこのままで。」
全然残念そうに見えない柊生に抱きしめられて、布団の中に引き込まれる。
「ちょ、ちょっと、待って…ス、スマホチェックさせて、園から連絡が入ってると思うから。」
そう花が言うと、すかさず長い腕を伸ばして枕元の棚に置いてあったスマホをはいっ、と渡してくれる。
「あ、ありがとう…。」
花は急いでメールをチェックすると、柊生の言うように今日は休園との連絡が入っていた。こういう場合のマニュアル沿って園に返信をする。
「もういい?」
柊生は大人しく待っていたと言うように、サッと体勢を変えて花を組み敷く。
うん⁉︎な、なんだこの体勢は⁉︎
朝から何故、旦那様から見下ろされているんだろうと、花はポカンとしてしまう。
そんな花を可笑しそうに笑いながら、唇にチュッとリップ音をワザとさせてキスを落とした。
「ま、待って……朝だよ?」
花は咄嗟に考える。
昨夜致してからそのまま眠ってしまったし、かろうじてパジャマの上とパンツを履いただけの姿だ…。
それよりも何よりもあんなに汗をかいたのに、シャワーに入っていない事に気付く。
「ダ、ダメ私シャワーに入ってない!」
そう言ってこの場から逃れようと、柊生の胸を押してみる。
柊生は渋い顔をして、けれどびくともしないまま、花を見下ろし目を合わせたままでいる。
「柊君…。」
花は困って柊生の腕をトントン揺する。
「…分かった。じゃあ二者選択だ。
今すぐ抱かれるか、一緒に風呂に入るか、どっちにする?」
「えーー!そ、そんなの選べないよ…。」
困り顔で花が言う。
籍を入れて3年。
まだまだ初心でこういう行為に疎い花はドギマギしてしまう。
他の夫婦はどうか知らないけれど、3年経っても変わらず激甘な旦那様は、まだまだ新婚と言って良いくらい愛してくれている。
ただ、恋愛に疎い花にとっては上級者の旦那様の気持ちを汲む事が出来ず、いつも翻弄され戸惑ってしまう。
「花、どっちにする?」
考え込む花に痺れを切らして再度問われる。
「えっと…お風呂で…。」
戸惑いながら小さく伝える。



