過去は再び繰り返す。


けれどそれは、決して開けてはいけないパンドラの箱。


手を付けてしまえば後戻りはできず、待っているのは悲劇の再来。



“輪廻”


繋がりが複雑に縺れ、絡み合い、戻れない闇へと彼らを堕とす。



過去は再び嵐を呼び、誰も知る由のない開幕戦までのリミットを今か今かと待ち焦がれ、崇高な高みから見下げる静観者となる。




何が善で、誰が悪か。


過去と現在とを結ぶ、固く細い糸を垂らした発端は何か。


根深く継がれた連鎖はまだまだ止まらず。



一区切りを付け中断された物語は、最終局面を迎えるまでは終わらない―――…