20:00

「わーい!初めての関西上陸!」

「おいあんまりはしゃぐな。体調万全じゃないんだぞ」

「うん、わかってるよ」

そんなことよりエスカレーター
立ってる人が左右逆なの本当だったんだー

うわ〜
美味しそうな串カツやさんだ

「ほらこっちこい」

手を引かれ
海斗が捕まえたタクシーに乗らされた

「◯◯ホテルまでお願いします」

タクシーに20分くらい乗った
その間も外の景色に釘付け。

急にタクシーが止まってすごく綺麗なホテルについた

「今日は俺とここに泊まる。いいな」

「うん!!」

こんな綺麗なホテル泊まったことない!
嬉しい楽しい最高じゃん!

ロビーに入ると男の人たちが2人
私たちに近づいてきた

男1「おう!戻ったか〜」

「俺の奥さんのすず。」

男2「可愛いじゃん」

「...」

スーツ姿でみんなすらっとしていてなかなかのイケメン。

「すず俺の同期たち。」


男1「こんばんは。松本 文也(まつもと ふみや)です。」

男2「俺は菊池 哲平(きくち てっぺい)です。よろしくね〜すずちゃん」


松「顔色わるいなぁ。体調わるい?」

菊「本当だね。」

そうだ。忘れてたけど海斗の同期ってことはお医者さん?


身体が勝手に動いて海斗の後ろで身を隠していた。

「おい。医者を出すな。嫌われるぞ」

菊「医者嫌いなんだ」

「嫌いどころの話ではない。
俺以外の医者と会話もできない」

松「えー」

「でも確かに顔色は良くない。
すず部屋行こう。」

「...うん」

海斗がホテルのエレベーターに向かって歩き始めた

松「ストップ〜!!!一緒に飯行こうや〜」

松本さんが私たちの前に立ちはだかった。

「おい、すずのこの状態をみて良く誘えるな。」

松「医者を出すなって言ったやろ?」

「はぁ...」

松「行こうや!
すずちゃん。せっかくここまできたんやし。どうやって海斗を落としたんかも知りたいしさ!お好み焼きなんかどう?うまい店しってんで」

どうやら松本さんは関西人のようで
ぐいぐいくる。

それもなんだか非日常で楽しい。