「……冷めるまえに食べましょう。クリス」
「ちえ、エリーはいつもそうやってはぐらかす」
「はぐらかしてるわけじゃないわ。クリスだって、いつかお嫁さんを見つけるんですもの。そのお嫁さんに言ってあげるのよ?愛してるって。ちゃんとね」
「お嫁さんって……。いいや、僕が言わなかったのが悪いんだ。あのね、エリー。僕は、エリーが好きで、僕の番は――……」

 クリスが何かを言おうとして口を開いた、その瞬間のことだった。
 目を開けていられないほどの光が窓の外に広がり、ついで、刹那の間、少し遅れてやってくる爆発音に、エリスティナの耳は一瞬、麻痺した。