塩の量も、具も、何もかもが違う。
けれどエリスティナのそれと同じ、心を砕かれた味。
クリスは、何度も何度もお代わりをした。
呆れたように、けれど嬉しそうに笑うエリナ。
その表情が愛しい。エリナは番だ。だからと言って、無理に連れてゆこうとは思わない。
ただ幸せになってほしい。ただ、その隣が自分だったらいい、そう思う気持ちは確かにある。
「クー、私の分も食べていいわよ」
「それは、さすがに」
「ふふ、変なところで遠慮するのねえ、あなた」
「女性の食事を奪うような教育は受けていませんよ」
「教育、教育、ねえ」
エリナにじっとりとした目で見られて、クリスは鍋から目をそらした。
食べ過ぎた自覚はある。申し訳ない気持ちで、クリスは気まずい笑みを浮かべた。
けれどエリスティナのそれと同じ、心を砕かれた味。
クリスは、何度も何度もお代わりをした。
呆れたように、けれど嬉しそうに笑うエリナ。
その表情が愛しい。エリナは番だ。だからと言って、無理に連れてゆこうとは思わない。
ただ幸せになってほしい。ただ、その隣が自分だったらいい、そう思う気持ちは確かにある。
「クー、私の分も食べていいわよ」
「それは、さすがに」
「ふふ、変なところで遠慮するのねえ、あなた」
「女性の食事を奪うような教育は受けていませんよ」
「教育、教育、ねえ」
エリナにじっとりとした目で見られて、クリスは鍋から目をそらした。
食べ過ぎた自覚はある。申し訳ない気持ちで、クリスは気まずい笑みを浮かべた。



