でも、エリスティナの生まれ変わりはエリスティナではないのだ。
 クリスが会いたいのは、愛しいと思うのはエリスティナで――だから、クリスが今、エリスティナの生まれ変わりを探しているのは、無駄なことではないのかと――エリスティナの代替品を探しているにすぎないのかと考えてしまう。

 そんなことはないと首を振っても、クリスがエリスティナ恋しさにその魂を探しているのは事実で。
 それは、かつて竜王リーハの番の代替品として、城に閉じ込められたエリスティナを踏みにじる行為ではないかと思うのだ。

 クリスはエリスティナを愛している。
 だから、だから……エリスティナの生まれ変わりをも、愛するのだろうか。
 ――……彼女が、その魂の持ち主が、クリスの番だから。

「エリー……」