元気に挨拶して出て行くアイザックに、真顔で返事をする。レイラの返事とは、外からすると睨んだままだんまり無視だ。 フランクさの欠片もないこの態度に気を悪くする侍女もいる。だが、実はこれが高貴なる令嬢の正しい態度である。 アイザックはそれを理解しているのかわからないが、気にする様子もなくずっと話しかけてくる。 「レイラ様、ただいまでーす!異常ありました。 きな臭いです。帰りましょう!」 (え?!!)