「……え? 凰成さまに会う?」

「あぁ、もうこの仕事をし始めて鈴も三ヶ月だからね。執事長との話し合いで、若さまの専属候補としてメイド補佐をしてもいいんじゃないかって」


 働くようになって三ヶ月。
 私は学校と仕事の両立ができるようになり、雑用全般ができるようになっていて色々な仕事を習得し任せられることができていた。


「メイド補佐って、専属メイドの下で学びながら働くってことですよね?」

「そうだよ。いやかい? だが、最初からは……」


 メイド長は私が補佐じゃなく、専属じゃないと嫌だと言い出したと思ったらしい。そんな烏滸がましいことは言いません。


「いえ、そっちじゃなくて。まだ三ヶ月ですし、そんな専属補佐だなんて……私、できるかどうか」

「そっちか。やっぱり鈴愛は変わってるわよね……普通、ここはねなんで専属じゃないんですか!?って言うところだよ。鈴は、向上心があるんだか、積極的なんだか、消極的なんだか分からないね」


 そうなんだ……向上心はあるつもりだけど、やっぱり責任ある仕事はドキドキしちゃうよ。