極上ヴァンパイアは、メイドちゃんに溺愛を求める。



  ***

「んー……」


 どこかで物音が聞こえてきて私はゆっくり目を覚ました。目を開けると、天井は煌びやかな絵画が描いてあるみたいな豪華なものだった。だんだん覚醒してきて、ここは自分の部屋なんかじゃないと思って飛び起きる。

 体を起こし、キョロキョロ見るとそこはいつもお掃除させていただいている凰成さまのお部屋で寝室だ。


「えっ、な、なんで!?」

「あ、起きた? よかった」


 凰成さまは、リビングの方からピョコンと顔を出して私に近づいた。


「あの、私どうしてここに?」

「覚えてないのか……簡単に言うと、俺が鈴愛ちゃんの切り傷から出た血に触れたからかな」

「触れた……」

「俺が、ヴァンパイアの末裔で先祖返りをしているってことは知っているだろう? だからきっと驚いたんだと思う。それに俺は、十八歳になるまでに糧の血を探していた。だけど、切り傷から出た血でわかった。鈴愛ちゃん、君が俺の糧の血の主だ」


 糧の血の主!?なにそれ!


「俺は十八になるまでに糧の血を体に取り込まないと死んでしまうと言われているんだ。だけどもう十七歳だ。だから急いでいた。だが、こんな近くにいただなんて思わなかった。」

「えっ」


 彼は自分の指で私の体をなぞり、首筋を舐めた。