前世で愛していた人の生まれ変わりだと信じていたから惹かれていたのか、それとも純粋に浅見樹という人間に惹かれていたのか。
それはよくわからないけど、きっとまだ、わからないままでいいのだと思う。
「……周作さんがいなくなった今、僕はただの僕だけど、いいの?」
「うん。あ、でも一つわがままを言うなら……来年は、ちゃんと手を繋いで欲しいかな」
「っ、北村さんがそう望んでくれるなら」
恥ずかしそうに顔を逸らして答える浅見くんが面白くて、わたしは少しだけ笑ってしまう。
それから、花火の名残が消えて星が輝くのみとなった夜空を、二人でしばらく見上げていた。
-fin-



