【短】またいつか、同じ夜空を見られたら




「は、はじめまして北村さん。突然ですが……本当に突然なんですが、僕には前世の記憶があるんです」



ようやく北村さんと話せたときは、羞恥心でどうにかなりそうだった。

初めて話す相手にこんな突拍子もないこと言うなんて、ヤバい奴扱いされても文句を言えない。


しかし、僕の懸念に反して北村さんはあっさりと言った。



「わたしもあるの、前世の記憶。早乙女雪子の記憶が」



僕の左上のあたりに浮遊していた周作さんは、それを聞いて「っ、雪子さん……」と言葉を詰まらせていた。


その後、北村さんと近くのファーストフード店に移動した僕は、周作さんの言葉を聞きながら、二人の前世の話に花を咲かせた。

答えに困ったとき、周作さんを見上げれば言うべきことを教えてくれるというやり方だ。

例えば、どうして自分が雪子の生まれ変わりだと気付いたのか……という問いに、周作さんはこう答えていた。