甘くて優しい青春恋物語 ~お隣さんと夏祭りと、熱くて甘すぎる恋~

 全く情報が処理できず、ただあたふた慌てる私。

 すると理仁さんは、静かに私を引き寄せてきた。

「俺も、千鶴のことが好きだ。誰よりも好きで好きで、仕方がなかった。」

「で、でも理仁さんには好きな人が……」

「俺の好きな奴は千鶴だけ。惚れてんのも、千鶴だけなんだけど。」

「じゃ、じゃあこの前の、あの女の人は……?」

「女の人……? ……もしかして、従姉のことか?」

「へっ……?」

 いと、こ……?

 背中に手を回されたまま、伝えられたまさかすぎる言葉。

 何度か瞬きをして、理解しようとするもなかなか理解できない。

 それを察してくれたらしい理仁さんは、片手でスマホを操作して私に画面を見せてくれた。

「こいつだろ、女の人ってのは。」

「は、はい……。」

「……そういう事か。悪い、勘違いさせてたのか。」

 画面に映っていたのは、たくさんの人が映っている写真。

 その中の一人にその女の人が居て、やっと理解が追い付いた。

 それじゃあ私の、ただの早とちりだったって事っ……?