甘くて優しい青春恋物語 ~お隣さんと夏祭りと、熱くて甘すぎる恋~

 ……それに加え、千鶴は俺と鉢合わせないようになのか早く学校に行くようになった。

 鉢合わせてしまった時はあからさまに視線を逸らされ、逃げるようにマンションから出ていく。

 本当に、一体何があったって言うんだ。

 それすらも分からないから、俺はどうする事もできない。それが現状。

 このままじゃダメなのは理解しているし、一回ちゃんと話をしたほうがいいのも分かっているつもりだ。

 だがそんな事もできていないのは、俺が弱いからだろう。

 何を言われるか分からない。そんなリスクがあるから、避けてきているだけ。

 これじゃ、どっちが避けてんだかって話だけど。

 ここ最近、ずっとそうやって同じ事を考えている。

 だからなのか、偶然嫌な事にも会ってしまった従姉に不思議そうな顔をされた。

「理仁、何でそういつにもまして怖い顔してんの? 機嫌悪い?」

「そういうわけじゃねーけど……好きな奴に避けられてるって言ったら、分かるか。」

「あー、千鶴ちゃん関係? ほんと理仁って千鶴ちゃん好きだよねー。」