― 伝わりますか ―

歴史・時代

朧 月夜/著
― 伝わりますか ―
作品番号
1699117
最終更新
2023/07/10
総文字数
53,943
ページ数
112ページ
ステータス
完結
PV数
1,256
いいね数
11
「生きて……いる──」

──わしの時代は疾うに終わった。

悠仁采の──いや、橘 左近の言葉が、

ふと右京の脳裏をかすめた。

「少しだけ……分かった気が、致します……」

右京の表情にも、微かに笑みが戻りつつあった。

「あなた様は未だお若い……それを真に知り得るには、
沢山の時間と経験が必要でしょう。

が、切り開いていくのは、あなた様次第──」

その言葉に真摯な眼差しで頷いた右京を見て、
明心は彼の心の奥底に灯った美しい燈を感じた。

明心も又、大きく頷く。

──生かされるのではない。生きるのだ──。

二人で、そして次の世を──。


あらすじ
戦国──信長が世。その裏で蠢く闇を斬る、正義を背負った青年に訪れる永遠の別れ・・・。

後ほど続編の【壱】(完結済)【弐】(6/18より連載)が上がりますが、そちらはその『闇』である八雲の悪に走った原因と、彼の最期が描かれています。

時代に翻弄される三組の男女の想いの行く末、どうぞご堪能ください<(_ _)>

*背景色は(3作全て花の名が付くサブタイトルなので)『(熨斗目)花色』に致しました*

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

影狼、いい単語ですね
私の作品に使っても良いですか

関節さん
2023/06/18 21:45

この作品のひとこと感想

すべての感想数:7

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