「っ、ふはっ。ありがと、嬉しい。」
 え、、・・・
 「引、か、、ないの、?」
 「えぇ??引くわけ無いじゃん。好きな女の子に、自分の笑顔、綺麗って言われて引くやついないよ。」
 で、でも・・・、、さっきの反応、・・・
 「まあ、綺麗、なんて言われたの初めてだから、流石に驚きはしたけどね。」
 「そっ、か・・・」
 う〜ん・・・でも、風蘭の大切な時間を、私に費やすことで無駄に、なんてしたくない。
 だから、、
 「やっp」
 「じゃあさ、お試し期間ってことで、一週間だけ、付き合ってみよ?」
 まあそれなら、、・・・
 「わかっ、た。うん、いいよ。」
 「よっしっ!じゃっ、決まりなっ!!」
 ほんとにこれでいいのかは分からない。それでも、風蘭がこれだけ喜んでくれてるなら、、まあ、いいか。
   
   * 

 「風〜蘭っ。」
 あ、母さん。
 「何?」
 「何って、冷たいわね。」
 「ごめん。」
 「まあ、いいんだけど。あのね、風蘭。どうして望舞とは、打ち解けるの早いの?」
 「え?」
 「だって、あなた、人見知りじゃない?」
 ・・・確かに、俺はどちらかというと人見知りかもしれない。そんな俺が、なぜ、今日あったばかりのやつと、簡単に打ち解けられたのか。それは・・・
 「俺、望舞と初めましてじゃないから。」
 そう、俺は、望舞と会ったことがある。しかし、転校していった末、俺たちは疎遠になった。・・・離れ離れになっても忘れない、とお互い約束したのに・・・。