ヴァンパイアガールズ







「どーしたの?!」



ボールさんが誰より早く私に近づいた。

一緒にいたシュウはため息を付き,ハルは改めて心配そうに私を見て。

美海はムッとボールさんを見た。

ボールさんや,近くにいる輝くさん達が驚くのも無理のない話。

怪我が治らないままの間抜けなヴァンパイアなんて早々いない。

あるとすれば,それは人間なら死ぬレベルの怪我なのだ。

人命救助の自傷行為は,くっきりと他人の目にも見える応急処置に変わっていた。

外せばグロいと分かって,それは少しも大袈裟じゃないことを人間の私だけが知っている。



「ちょっと,ドジやっちゃって……知ってるでしょ? 再生能力も微弱なの……2ヶ月くらいこのままかな」



治らなかった時のため,ちょっと盛りながら決めていた言葉を吐き出せば



「まあ……」



とボールさんはショックを受けた顔をした。

私とボールさん,と言うよりシュウにハル,美海以外のクラスメートは,特に仲が良いわけではない。

だけど,何かあったときに声をかけてくれるボールさんには,必然的に嘘ばかりで申し訳ないと思う。

いつか,せめてボールさん達には真っ直ぐ謝りたいと思う。