三日後に死ぬ彼に血をあげたら溺愛が止まりません



 卵焼きを作っていったからか、『三日後に死ぬ』と言っていた純はちゃんと生き延びている。どことなく、前より元気になったような気もする。






 この日もいつものように、朝早くに学校に登校した。早く来ているおかげもあってか、私より一番に来ている人はいない。


 教室に入り真っ先に向かうのは純の席。机の中にお弁当を忍ばせるのがここ数日の日課になっていて、今日も純の机にお弁当をいれていると、


「やっぱりー、純のお弁当って宮崎さんが作ってたんだ? 卵焼きの中身、何が入ってんの? 血?」


 純といつも一緒にいる小柳くんが静かに教室に入ってきた。そして、『見〜ちゃった』と、何かを企んでいるかのような目で私を見る。


 『血』と言われ、一瞬ドキッとしたが、気づかれないようにすぐに笑顔を作った。


 上手く笑えている気がしない。


「……血? 小柳くん何言ってるの?」

「純、よく人の血舐めてたからさ。すげぇ不味そうな顔してたけど、でも、宮崎さんの卵焼きは美味そうに食べるよね」

「……だから? 卵焼きと血って関係ないじゃん」

「だから、俺が聞きたいのは『その卵焼きに血が入っているのか』っつーことを聞きたいんだけど??」


 …………な。

 血を入れていることを確信しているような、強気な目を向けられた。


 なんなの、この人……