三日後に死ぬ彼に血をあげたら溺愛が止まりません




 間違っても言えない。


 そんなことを言ってしまったら、純は卵焼きを食べてくれなくなる。  


「純に必要なものを入れただけ」


 空になったお弁当箱に視線を移す。本当は生き血を飲ませた方がもっと元気になるんだろうけど、今は純が生きれる範囲のことを考えよう。


「明日も作ってきて」


 満足した表情でお弁当箱を返す純。


 もし、純が倒れてしまうようなことがあれば、すぐに私の肌を噛んでもらおう。昔からそのくらいの覚悟はできているし、


 『体内の血が空になるまで吸われる』


 最悪、自分が死んでしまうかもしれないことも考えている。でも、我を忘れて吸われるならそれもまた本望だ。


 私は純に生きていてほしい。