間違っても言えない。
そんなことを言ってしまったら、純は卵焼きを食べてくれなくなる。
「純に必要なものを入れただけ」
空になったお弁当箱に視線を移す。本当は生き血を飲ませた方がもっと元気になるんだろうけど、今は純が生きれる範囲のことを考えよう。
「明日も作ってきて」
満足した表情でお弁当箱を返す純。
もし、純が倒れてしまうようなことがあれば、すぐに私の肌を噛んでもらおう。昔からそのくらいの覚悟はできているし、
『体内の血が空になるまで吸われる』
最悪、自分が死んでしまうかもしれないことも考えている。でも、我を忘れて吸われるならそれもまた本望だ。
私は純に生きていてほしい。



