だけれど、副委員長をしているわけではない。
副委員長は、別にいる。
――ガラッ!
「おっ、お二人さんおはようござまーすっ! いやぁ~、今日も眼福だわ~!」
……それが、彼女だ。
前触れもなく教室にダイナミック登校してきた彼女に、苦笑いを零す他ない私。
光聖君も彼女には何て言っていいか分からないという表情を浮かべて、困ったように眉の端を下げていた。
でも何にせよ、とりあえず挨拶は返そう……。
「おはよう、薫子ちゃん。今日も元気だね。」
「そりゃあね! なんてったってあたしは、君たちの尊いを見る為に元気でいなきゃいけないもんだから!」
「と、尊い……?」
ふふん、と高らかに宣言する彼女、高橋薫子ちゃん。
その薫子ちゃんからいまいちよく分からない言葉が飛び出してきて、思わず繰り返してしまった。
尊いって、一体どういう意味なんだろう?
自分なりに少し考えてみるけれど、分かるはずもなく。
「ねぇ高橋さん、和奏さんに負担がかかってしまうから本当はもっと早く来てほしいかな。いつも和奏さんの直後に来るんじゃなくて。」
副委員長は、別にいる。
――ガラッ!
「おっ、お二人さんおはようござまーすっ! いやぁ~、今日も眼福だわ~!」
……それが、彼女だ。
前触れもなく教室にダイナミック登校してきた彼女に、苦笑いを零す他ない私。
光聖君も彼女には何て言っていいか分からないという表情を浮かべて、困ったように眉の端を下げていた。
でも何にせよ、とりあえず挨拶は返そう……。
「おはよう、薫子ちゃん。今日も元気だね。」
「そりゃあね! なんてったってあたしは、君たちの尊いを見る為に元気でいなきゃいけないもんだから!」
「と、尊い……?」
ふふん、と高らかに宣言する彼女、高橋薫子ちゃん。
その薫子ちゃんからいまいちよく分からない言葉が飛び出してきて、思わず繰り返してしまった。
尊いって、一体どういう意味なんだろう?
自分なりに少し考えてみるけれど、分かるはずもなく。
「ねぇ高橋さん、和奏さんに負担がかかってしまうから本当はもっと早く来てほしいかな。いつも和奏さんの直後に来るんじゃなくて。」

