優しい学級委員長の、隠れた吸血溺愛衝動は。

 私の血って、そんなに特殊なんだ……。

 今日だけでいろんな事を知った気がする。

 ヴァンパイアが存在してるって事や、私の血は特殊だって事。

 それだけでも頭がパンクしそうなのに、狙われる可能性があるだなんて……。

 考え出すと、言いようのない不安に襲われる。

 そんな事実を知ってしまった今、自分がこれからどうなるか分かったものじゃない。

 光聖君はそんな私の様子を見ると、優しく頭を撫でてくれた。

「そんなに不安そうな顔しなくても大丈夫。だから俺が守ってあげるって言ってるの。」

「い、いいの……?」

「そりゃもちろん。こっちは血を貰う側だし。」

 光聖君の言葉で、私の心は一気に軽くなった。

 やっぱりだけど、光聖君は本当に優しい。

 私はそう、改めて思った。

 それと同時にここから……私と光聖君の秘密の関係が始まった。