「和香、結婚おめでとう」
「課長、おめでとうございますー」

 教会での式のあと、和香たちはバブルシャワーを浴びながら階段を下りていく。

 機械から吐き出されるシャボン玉と、みんなが吹いてくれるシャボン玉が夏の光の中をふわふわと漂っていた。

 お祝いの言葉に答えながら、進んでいくと、羽積が声をかけてきた。

「おめでとう。
 よく俺の居所がわかったな」

 羽積は姿を隠しているはずの自分のところに普通に招待状が届いたので驚いたようだった。

「さすがはNo.7」

「いえ、羽積さんの居所、突き止めたの、私じゃないんです」