不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 いやいや、恥ずかしいから、要求されない限り、こっちからは出しませんよ。

 うちにも普通に立派なタオルはあったんですよ、と思う和香に耀は言う。

「お前がくれた呪いのタオル1号は、今も大事にとってあるからな。

 ……あのタオル、必ず、一生大事にする」

 額に入れて飾りかねない勢いで耀は言う。

「いや……恥ずかしいので捨ててください」

 いつもは自分こそが捨てられないくせに、和香は苦笑いしながら、そう言った。