不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「今度から、お前に人気ないの会議室に呼び出されたときは気をつけるよ……」

 ともかく、行ってみよう、という耀とともに、上のフロアに上がると、和香の読みは正しく。

 一番奥の大きな会議室のスクリーンの前に、専務と常務。

 そして、羽積が立っていた。

 羽積の手にはナイフも銃もなかったが。

 その身体にはみなぎる殺気があった。

 常務は怯えていたが、専務は悟り切ったような顔をしていた。

「羽積さん」
と和香が呼びかけると、チラ、と和香を振り返り、羽積は言う。

「邪魔するのか、No.7」

 それは、組織にいたときの和香の呼び名だった。