不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「……本気なんでしょうか。
 でもまあ、羽積さん、いい人なんで。

 ほんとうに人のためにそこまでしそうで、ちょっと怖いっていうか」
と和香は呟いたが、耀は、

「ちょっと待てっ。
 いい人は誰のためだろうが、人間、消さないぞっ!?」
と悲鳴を上げる。

「まあ、とりあえず、課長は今はご無事のようなんで、会社に行ってみましょうっ」

 和香は羽積からの手紙を手に耀の車に飛び乗った。