不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「眠れなくなるほど面白いのか?」

「いえ。
 いつ面白くなるのかなあと思って、頑張って見てたんです」

「……意味がよくわからないが」

 和香がちょっと笑った。

「すみません。
 眠れなくて」

 そう言いながら、和香はスマホを閉じようとして、なにかに気づいたように画面を眺めていた。

 渋い顔をする。

「どうした……」