不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 まあ、専務たちに復讐することだとわかっているだろう。

 ふと手が温かくなる。

 耀がそっと和香の手を握っていた。

「お前の人生の目標はあれだろ。
 図書館の前の白い家に住んで、俺と子どもたちと平穏に静かに暮らすことだろ」

 そう言ってくれる。

「……そうなんですかね?」

「そう自分に言い聞かせてたら、そうなるさ。
 俺が毎日言って、暗示をかけてやる。

 壁に書いて貼ってもいいな」