不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「楽しく遊んでやって、私に懐かせるのはどうでしょう?

 専務以上に私に孫が懐くのを見たら、専務、きーっ、悔しい~ってなるはずですよっ」

「お前の復讐は、きーっ、悔しい~っ、程度でいいのか」

「……専務には恩もあるので」

「だから、もう復讐やめろよ……」
と耀は言った。

「俺たちもウォーキングでもして、コンビニの向こうの団地にある洋菓子店でなにか買ってきてお茶にしよう」

 和香が、わあい、という顔をする。

 一瞬で切り替わったな。

 しょうもない復讐も忘れさせる、スイーツの威力すごいな……。

 そう耀は思っていたが。

 和香はスイーツだけでなく。

 休日に、耀とお散歩してスイーツ、という流れにときめいていたのだった。