不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「専務たちには俺が嫌がらせをしてやる」

「嫌がらせ?
 どんな?」

 特に誰にも嫌がらせなんかしたことないだろう耀は黙った。

「……専務のデスクのボールペンをインクが切れてるのとすり替える」

 和香はちょっと笑った。

「常務の部屋に入るとき、蚊を連れて入る」

 和香がまた笑うと、
「おっと、蚊を連れて入るのは、お前の専売特許だったな」

 そう言い、耀は和香の頬に触れてきた。

 そのまま、ゆっくり口づけてくる。