不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 熱烈な告白の途中で、耀は何故か眉をひそめた。

「今思えば……、お前は、いきなり腕をつかまれたから。

 昔のくせで、反射的に殺気を出しただけだったのかもしれないが……。

 ともかく、俺はそんなお前をミステリアスに感じ、ときめいたんだ」

 ありがとうございます。

 私に護身術や体術を仕込んでくださった指導員の皆様っ、
と和香は恋のはじまりの思いがけない理由に、組織の武術系指導員の皆様に感謝する。

 和香、と耀は和香を見つめた。