不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 


「実は私も過去、公務員だったのです」

 鍵を開けてもらい、中に入った和香はそんな打ち明け話をはじめた。

「これ、聞いちゃったら引き返せませんよ」
と忠告しながら。

「大丈夫だ。
 お前のなにもかもを受け止める覚悟はできている」

 そう言い、耀は深く頷いた。

 なんて頼もしいっ!

 課長っ、と胸に飛び込みたい気持ちになったが。

 まあ、迷惑かな、と思ってやめておいた。