「そうか?」
と開けかけた耀だったが、ふと気づいたように和香の手をつかむと、もう一度指紋認証させようとする。
「待て。
ほんとうに登録が消えているかもしれんっ。
お前を登録させておきたくない羽積が勝手に消したかもしれないじゃないかっ」
「いやいや、なんで羽積さんがそんなことするんですかっ」
「あいつ、お前を追ってる怪しい組織の人間なんだろう?」
「あの人、公務員ですよっ」
「公務員?」
「公安ですっ」
「……じゃあ、公安に追われてるお前の方が怪しいじゃないかっ」
耀に手首を握られたまま、そう言いませんでしたっけね、と和香は思う。
と開けかけた耀だったが、ふと気づいたように和香の手をつかむと、もう一度指紋認証させようとする。
「待て。
ほんとうに登録が消えているかもしれんっ。
お前を登録させておきたくない羽積が勝手に消したかもしれないじゃないかっ」
「いやいや、なんで羽積さんがそんなことするんですかっ」
「あいつ、お前を追ってる怪しい組織の人間なんだろう?」
「あの人、公務員ですよっ」
「公務員?」
「公安ですっ」
「……じゃあ、公安に追われてるお前の方が怪しいじゃないかっ」
耀に手首を握られたまま、そう言いませんでしたっけね、と和香は思う。



