先に家に行って待ってるとか、彼女のようではないですか、と思いながら、てけてけ歩いて図書館に行き、本を借りて、耀の家に行く。 しかし、憧れの図書館前の白いおうちのドアをひとりで開けて入るとか不思議だな。 まるで自分の家みたいだ。 和香は玄関に向かって歩きながら、庭のオリーブの木を見上げる。 この実がなったら、なにが起こるんだったっけ? そんなことを考えながら、図書館に行く前に買っておいたケーキの箱を本袋を持っている手に持ち替え、鍵を開けようとした。 だが、開かない。