「あと、レース場で使う免許とったって。
それで、誰かを公道で追いかけるときに役立つなんてことないじゃないですか」
「……誰を追いかけるつもりなの?
将来、結婚したときの旦那?
夫婦喧嘩したら、逃げてもロケットに乗って追いかけて来そうな人だよね」
と時也はこちらをチラチラ同情気味に見て言う。
「まさか、船舶の免許も持ってるとか?」
と時也に言われ、
「あ、見ますか?」
と軽く言って財布をゴソゴソやりはじめる和香に、
「なんで持ち歩いてるんだ」
と耀は言う。
「だって、いつ、いるかわからないじゃないですか」
耀の頭の中では、和香に追われた専務や常務が船に乗って逃げ、それを和香がモーターボートで追っていた。
……可哀想に。
何処までも追われそうだ、と思った。
それで、誰かを公道で追いかけるときに役立つなんてことないじゃないですか」
「……誰を追いかけるつもりなの?
将来、結婚したときの旦那?
夫婦喧嘩したら、逃げてもロケットに乗って追いかけて来そうな人だよね」
と時也はこちらをチラチラ同情気味に見て言う。
「まさか、船舶の免許も持ってるとか?」
と時也に言われ、
「あ、見ますか?」
と軽く言って財布をゴソゴソやりはじめる和香に、
「なんで持ち歩いてるんだ」
と耀は言う。
「だって、いつ、いるかわからないじゃないですか」
耀の頭の中では、和香に追われた専務や常務が船に乗って逃げ、それを和香がモーターボートで追っていた。
……可哀想に。
何処までも追われそうだ、と思った。



