不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 


 次の日、耀は職場にあのタオルを持ってきていた。

『いつか、このオリーブの実がなったら……』
と夜空とオリーブを見上げ、呟いていた和香を思い出す。

 オリーブの実がなったら、なにが起こるんだ……。

 和香が俺の前から去ってしまうとか?

 なかなか上手くいかない恋に、耀の発想は悪い方にしか行かない。

「今日、昼、外に食べに出ないか?」

 ふいにそう言われ、耀は顔を上げた。

 いつの間にか、時也が目の前に立っていた。