不埒な上司と一夜で恋は生まれません




 ふう、なんとかお帰りいただいた。

 それにしても、課長が古いタオルがお好きなのは意外だったな。

 閉めた扉を見ながら、和香は、ほっとする。

 課長の家は広いからそうでもないけど。

 こんな狭いアパートの一室で二人きりだと、緊張しちゃうもんな。

 あっ、そうだ。

 課長がアパートお好きなら、課長をここにお泊めして、私がよそに泊まればよかったのでは?

 いやっ、待てよっ。

 課長がいるときに、何処かの誰かがこの部屋を襲撃してくるかもしれないから、危ないかっ。

「いやそれ、襲撃してくるのは、何処の誰なんだっ!?
 N○Kか、地区の集金かっ?」
と耀に叫ばれそうなことを思う。