「何故、わかったんだ。 顔は見せなかったはずなのに」 そう羽積は耀に訊いてきた。 「匂いでわかったんだ」 と耀は素直に言って、二人に、 犬!? という顔をされる。 「仕事上、極力洗濯用洗剤などの匂いもさせないようにしてるのに……。 和香、こいつ、実はお前の仲間のひとりか?」 いいえ、と和香は苦笑している。 改めて、こいつら、何者なんだよ、と思った。 だが、俺の一番の関心事はそのことではない。