不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「タオルをウエスにするとき。

 あ、古いタオル。
 今、枚数多いから、これはいいか、と思って置いておいたり。

 ウエスにするとき、ちょうど洗濯機の中にあったりして。
 なんか逃げ延びるタオルがあるんですよ」

「なんだ。
 逃げ延びるタオルって……」

 それがなんで呪いのタオルだ、と言われる。

「いつまでもいつまでも、そのタオルの同期のタオルたちがいなくなっても」

「同期のタオル……?」
と耀は(いぶか)しげだったが、和香はそのまま続けた。