困ったなあ。 なんだか今、すっと答えられなかったぞ。 お前に好きな人はいないのかと問われて、いないです、と言えなかったことに、和香は衝撃を受けていた。 この人、私の王子様だからかな。 もしかして、私、この人のことをちょっぴり好きになっているのだろうか、と姉や美那たちに、 「王子様だと思った時点で、好きなのよっ」 と叫ばれそうなことを和香は思っていた。