不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 


 外に出て、車に向かうとき、耀が手を握ろうとしてきたので、外した。

「何処もちょろくないじゃないかっ。
 好意を抱いている相手になら、中学生でも手くらいは握らせるだろっ」

「いや、王子様かもと言っただけで、その王子様を好きだとは言ってません」

「お前の発想、よくわからない……」

 謎すぎて、ミステリアスを通り越してるぞ、と眉をひそめられてしまった。