不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「肩でもお揉みしましょうか?」

「……お前は小学生か」

 でも、この人、なんでも持ってるし。

 なんでもできるしなあ。

 一番のお礼は、これ以上関わらないようにすること、のような気がするけど……。

「なんか食べすぎました。
 美味しすぎて」

「じゃあ、ちょっと家の周りでも散歩するか」

 あ、いいですね~と二人でぐるっと図書館の辺まで歩き、民家の花々を眺めたあとで、図書館の本を手に和香は帰った。

 耀は送ってくれると言ったのだが、
「散歩のつづきをしながら帰りたいので」
と言って断った。

 爽やかな日曜の朝だ。

 こんな清々しい朝帰りってあるんだな~と思いながら、コンビニでお昼に食べるお弁当を買ったあとで、アパートに戻った。