不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 


 翌朝、一階の和室で和香は目を覚ました。

 ここは何処?

 私は誰?
とまた思っているうちに、

「朝食だぞ」
と襖の向こうから耀の声がした。

 ちょっぴり、シワになった服を手で伸ばしながら、襖を開けると、トーストと完璧なオムレツと淹れたての紅茶が並んでいた。

 おお、ホテルとかで見る感じの、つるんとしたオムレツだ。

 美しい……。

 黄色いオムレツにケチャップの赤が映えている。