不埒な上司と一夜で恋は生まれません

 


 そのあと、二人、ソファで借りてきた本を読んだ。

 そうやって、くつろいでいる姿を見ていると、和香は充分、猫っぽかった。

 尊敬しなくても、お前も猫だぞ、と耀は思う。

 身軽で気まま。

 そして、同じ場所にいても、何処を見ているのかよくわからないところまで猫っぽい。

 ……妙なところで笑い出したりするしな。

 こいつの感性、ついていけないところがある、と思うのに。

 一緒にいると、何故か妙に落ち着く――。