男の子の声に続いて、後ろで見守っていた魔国民たちがベアトリスに励ましの声を次々にかける。 「悔しいけど、俺たちの中であんたが一番強いよ」 「私たち、強い王妃様に従うと決めているわ」 「がんばってくれ王妃様」 「王妃様、守ってくれてありがとう」 有象無象で誰一人として同じ容姿をしていない彼らはベアトリスを「王妃」と呼んだ。 魔国民たちの心に、王妃として居場所をもらったことがわかってベアトリスは鼻の奥がツンとした。 「皆さん……私を、王妃と呼んでくださるのですね」