ミナ(私、自分勝手すぎる

最悪。

最悪。

斗亜に救ってもらったのに。

私は何もできてない、斗亜に。

寂しい。

寂しい。)



瞼の裏側。

真っ暗な視界。

真っ暗なミナの世界。


ミナ「あ、いしてほしい」



斗亜「俺だけじゃ、満足じゃないの?」


ミナの横に座ったのは


ミナ「斗亜」


求めて

救われて

愛おしくて

一番側にいて欲しい。

ミナにとってずっと、そうであって欲しい人。


ミナ「斗亜がわたしに愛をくれるの?」

霞む視界をクリアにしてミナは聞いた。


斗亜「うん、愛をあげる。

いらないって言われても、溢れてくるからすっごいあげる。」

真剣な眼差しを向ける斗亜。


ミナ「すっごいあげるって日本語変だよ」

揶揄ったように笑う。

斗亜「俺を変にしたのは、ミナだよ。

ありがとう」

ミナ「変にしたのに、感謝されるの?」

斗亜「うん、ずっと変になりたかったから」


そこらに落ちてた葉を2枚を目に当ててくるくるしてる。

変になりきれない変な斗亜を見て静かに笑うミナ。




ミナ「斗亜」

斗亜「ん?」


片方の葉を目の前からどけて、片目を出した斗亜の頬にキスをした。