あたりは暗くなり始めているが、2人のテンションは下がらない。

合宿みたいですっごく楽しい。



ミナ「ねぇねぇ、次はすごろくしよう!」

斗亜「…だな」


斗亜の返事に間があった理由は、2人の手には夕食のおにぎりがあったから。


ベッドで食事というだけでも日本では、お行儀が悪いことになるがさらにミナはゲームをしようと持ちかけた。


最高にはっちゃけたかったからだ。

それにここには2人きり。

2人が良しとしたものは全てマナーなど関係のないことだ。



斗亜「いぇーい、6だ!」

サイコロを振った斗亜。

斗亜の方がはっちゃけ上手だった。


ミナ「ちょっとは手加減してよ」


斗亜「手加減って、これは運じゃん」

ルンルンで駒を進める

ミナ「また、2だ」

斗亜「俺は、よっしゃ、4!

1.2.3.4…スタートまで戻る」


ミナ「やったー!逆転だ!」




勝ち負けなんてどうでもよかったんだ。


2人で同じ何かをすることが、ただ幸せだと思うようになったんだ。