○翌日の朝


斗亜「起きろよ!」

斗亜が隣のベッドから、隣で眠るミナにクッションを投げて起こす。


そのクッション顔にヒットし、ミナは目を開けた。
しかし、斗亜はしばらくクッションを投げ続けた。



音瀬「痛い、なにして、痛っ」


斗亜「ねぼすけー!」



ミナも完全に目が覚めて体を起こし、ベットに座っている状態。

「ねぼすけ」なんて言われたもんだから、あたりに散らばった斗亜に投げられたクッションを掴んで、斗亜に投げつけた。



音瀬「斗亜のばかー」

朝から枕投げが始まった。



ホテリエ「失礼致します。朝食をお持ちしました」

枕を投げる手が止まったのは

ドアのベルとそんな言葉が聞こえてきたからだ。


クッションや枕等で散らかっている部屋。


ドアを開けたはいいもののホテリエさんと共に気まずい空気が同時に入ってきた。



「「いただきます」」


ローテーブルに綺麗に並べられた料理。

2人は並んでソファーの下に座って、手を合わせた。


一品一品とても美しくて美味しくて

さっきまでの自分たちが馬鹿馬鹿しく思えた。